『花立踏切 (はなだてふみきり)』は、
千葉県千葉市花見川区幕張町にある
『踏切』となります。
以下より、施設に関する情報などを、記して行こうと思います。
もくじ
アクセス 花立踏切
周辺マップ
アクセス
【鉄道】
・京成線「京成幕張駅」より徒歩約5分
『花立踏切』について
JR線 / 京成線の「幕張駅~幕張本郷駅」間に位置する
「JR中央・総武各駅停車」「JR総武快速線」と
「京成千葉線」を横断する事ができる、
人と二輪車のみが通行可能な踏切となります。
(過去には、50mほど幕張本郷駅寄り設置されており、
車両通行が可能だった頃もありました。)
「JR中央・総武各駅停車」区間では
”唯一の踏切”としても、有名な所となっています。
踏切名は旧来の地名から来ているようで、
周辺には「花立公園」という施設もあります。
構造としては、若干ややこしいですが、後述の通り、
大きく分けて以下の踏切が合わさっている形となっています。
『花立踏切 / 京成幕張本郷1号踏切』
「JR総武快速線」上り線、
「JR中央・総武各駅停車」上下線、
「京成千葉線」上下線、
を横断することが出来ます。
JR線と京成線を束ねた踏切となっており、
列車の進行方向を示す装置は、
各社それぞれのものが取り付けられています。
また、踏切の名称も異なるようで、
JR側は『花立踏切』、
京成側は『幕張本郷1号踏切』
となっているようです。
『第二花立踏切』
「JR総武快速線」下り線、
を横断することが出来ます。
こちらはJR線のみの設備となっています。
なお、『花立踏切 / 京成幕張本郷1号踏切』と『第二花立踏切』の間は
50mほどの通路となっており、
JRの引き込み線と立体交差をする形となっています。
『市道幕張215号線(花立踏切)整備事業』の新たな方針について
『花立踏切』について、
以下の整備事業に関する情報が、
千葉市ホームページで公開されています。
上記の『幕張215号線の事業』とは、
幕張駅~幕張本郷駅の間にある
『花立踏切』を廃止の上、立体交差化する事業となり、
この事業では、幕張駅横にある「幕張昆陽地下道」と同様に、
線路の地下を通るアンダーパスの形で建設が予定されていますが、
建設費増大のため、長らく工事が中断している状態となっています。
公開された決定事項の内容を確認(2018年時点)してみると、
・『立体交差事業』を中断する代わりに、
『幕張本郷松波線』を優先的に整備する。
・『立体交差事業』は引き続き中断するが、
『花立踏切』を除去し、代わりに幕張小学校付近の
『北寺口跨線人道橋』にエレベーター設置する。
という形で進めることになったとのことです。
『幕張215号線の立体交差事業』における、
アンダーパスの建設が引き続き中断されることについては変更ありませんが、
いくつか新たな方針が示されています。
『幕張本郷松波線』を優先的に整備
立体交差事業の中断の代わりに
整備計画が上がっている『幕張本郷松波線』は、
幕張本郷~幕張中学校前の道路に至る未成線の事となり、
資料を見ると、この道路を整備すると、幕張本郷や幕張町の陸側地域から、
区役所方面や、幕張新都心方面へアクセスしやすくなるとされています。
2036年頃までの整備が予定されているようですので、
完成まではまだまだ先の計画となっているようです。
隣接する跨線橋にエレベーター設置し『花立踏切』を除去する
『花立踏切』を除去し、
代わりに幕張小学校付近の『北寺口跨線人道橋』に
エレベーターを設置する計画とのことで、
こちらは、エレベーターの設置は
2020年頃までには行われるみたいですので、
数年後には踏切が廃止される可能性もありそうです。
計画についてやや気になる点
この計画についてやや気になる所としては、
幕張215号線のアンダーパス建設計画を中断したまま、
花立踏切を早期に廃止とする点で、
徒歩や自転車で、幕張本郷・幕張町の陸側 ↔ 海側を行き来する場合には、
『花立踏切』経由は、平面交差となっているため、
生活道路としては便利なルートになっていますが、
廃止された場合、「北寺口跨線人道橋」他、
「鉄砲塚跨線橋」「西の谷跨線橋」「幕張昆陽地下道」などの、
立体交差かつ、幅員のやや狭い歩道の、
跨線橋や地下道を横断する必要が出てきますので、
利用者によっては、
交通が不便になる可能性も考えられます。
踏切事故などの問題もあるようなので、
早期の廃止で進めているものと思われますが、
『幕張本郷松波線』の整備もだいぶ先の話となっており、
直近における踏切の廃止に対する補填は、
隣接跨線橋のエレベーター設置のみとなっていますので、
周辺跨線橋の歩道の拡幅を行うなど、
さらなる導線確保のための抜本的な対策があると、
より良さそうではあります。
豆知識
・幕張駅寄りに『第2木下街道踏切』という踏切もありました。
開かずの踏切としても有名でしたが、
2004年に「幕張昆陽地下道」の開通に伴い廃止となっています。
施設情報 花立踏切
【施設】
・鉄道の踏切
【場所】
・千葉県千葉市花見川区幕張町 (幕張駅~幕張本郷駅間)
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コメント
全てとは言わないが、住民も鉄道利用者の一部であり、安定輸送の恩恵を受ける。また、高齢者・障害者を含めた通行者の安全な移動の確保のためにも、エレベータ付き人道橋は必要である。そもそも、年に数回起こるかどうかの人身事故より、毎日の移動が安全になる地域住民の恩恵が大きいのは明らか。無駄な箱物事業と公共性の高い事業の区別がつかない人間が、自治体の財政に言及するとは笑止千万。
地域住民の反対で踏切が残っていると、街のイメージが悪くなる。速やかにエレベータ付き人道橋を建設し、踏切を廃止すべき。成田闘争の影響でインフラ整備が周辺県よりも立ち遅れているのが、実に悲しいところ。
北寺口跨線人道橋に対するエレベーター設置は、立体交差中断とは関係がない政策である。地元で説明が行われたが、住民は冷ややかな反応で、賛同する意見は皆無だった。市側は説明は済んだということで住民の要望を装ってエレベーター建設を進める方針のようだ。
エレベーターを望んでいるのは人身事故による経済損失を避けたい鉄道事業者であり、住民のために使うべき自治体の財源を鉄道事業者の助成のために使ってほしくない。JRは直通運転が進み、ここで人身事故があると県内のみならず山梨、神奈川方面まで広域で通勤者が被害を受けていることになるのは理解できるが、それなら乗客がコストを負担すべきである。