『東京外環自動車道』三郷南~高谷JCT間の千葉区間が6月2日いよいよ開通へ!現地の様子をレポート【道路】

※この記事は2018年6月6日に加筆・修正しました。

『東京外環自動車道(東京外かく環状道路)』の千葉区間(三郷南~高谷JCT)が2018年6月2日にいよいよ開通します!

関連 NEXCO東日本定例会見。廣瀨社長が「開通までに半世紀を要した大事業」という外環道千葉区間全通を説明

外環千葉区間は計画からおよそ半世紀をかけてついに開通する事となりました。今回の開通で外環道全体のうち約6割が完成することになり、関越自動車道(大泉JCT)、東北自動車道(川口JCT)、常磐自動車道 (三郷JCT)、東関東自動車道(高谷JCT)が結ばれ都心の交通の円滑化が期待されます。

また、一般道部分の国道298号線の市川~松戸エリアも開通予定とのことで、地域の生活道路の利便性も向上します、

関連 高速料金・ルート検索 | ドラぷら

関連 新料金の概要 (136kb)(PDF)

外環千葉区間開通に伴い、新料金体系になることがアナウンスされています。細かな各区間の料金は、上記のルート検索サイトより確認できます。

ETC利用の場合は、これまで通り利用距離に応じた料金となり、普通車の場合、初乗り料金「270円」、最長距離「1020円」という価格帯となっています。なお既存の区間(大泉IC~三郷南IC)の各IC間の料金はこれまでと変更はされていないとのことです。また、ETCを利用せずに現金払いの場合は、上記の距離別料金が適応されない場合があるようですので注意が必要です。

それでは以下より、実際に現地に行った際の様子をレポートしたいと思います。

『外環千葉区間・国道298号線』矢切付近の2018年3月上旬の様子

2018年3月上旬の矢切付近、国道298号線辺りの様子です。柵の向こう側には真っ新な道路が先の方まで続いています。見た感じかなり完成している様子が伺えます。

『外環千葉区間』幕張IC~京葉JCT~松戸IC 走行レポート 2018年6月上旬の様子

ここからは2018年6月2日(土)に開通した『外環千葉区間』の走行の様子をレポートしたいと思います。

まず、京葉道路「幕張IC」より出発し、京葉JCT経由で外環道「松戸IC」へ行ってみたいと思います。

国道14号線より「幕張IC」の東京方面に進入します。これより京葉道路「幕張IC」から10kmちょっと先にある「京葉JCT」までしばらく走行していきます。

京葉道路を走行していると、途中に外環道・京葉JCTを案内する看板を確認することができます。改めて外環が開通したことが、この看板からも伺えます。

『京葉JCT』にたどり着きました。本線から左のレーンに移動しJCTに進入します。なお、JCT入り口とほぼ同じ位置に『京葉市川IC』の出口もあります。

いよいよ京葉JCT・外環千葉区間の新設道路に進入します!

JCT入り口はいきなりトンネルのようになっています。外環道(三郷南~高谷JCT)間は多くの区間が地下となっています。そのためこの先は地下に向かって走行していきます。

トンネルの中を進みます。しばらく下りのスロープとなっています。

進んだ先には料金所があります。さらに進むといよいよ外環道の本線に突入です。

外環千葉区間は多くの区間が地下となりますが、上の写真の通り、道路中央に開口部がある『掘割スリット構造』となっているのが特徴的です。

地上の光が差し込むため、一般的な地下道と比較しても圧迫感なく、また程よい明るさもあるので運転の心地は良い道路だと思います。

以下、何枚か本線部分の写真を掲載します。

しばらく進むと、なにやら青い光が点灯しています。これは、一定速度で光が流れて点灯し、スピードダウンに起因する渋滞や事故などを防ぐ「ペースメーカーライト」という装置なんだそうです。

この先は高架の道路に繋がっており急勾配となっているため、こういった対策が施されているそうです。

「ペースメーカーライト」のゾーンを進んでいくと『松戸IC』にたどり着きました。

『松戸IC』で降りることにします。ちなみに幕張ICからの料金はETC利用で630円でした。

地上に出ると、これも今回新規開通した『国道298号線』にそのまま接続することが出来ます。幕張IC~松戸IC間の所要時間はおよそ20分弱と言ったところでしょうか。従来の経路を考えるとこれは劇的な交通の変化と言えそうです。

その他、『国道298号線』松戸~道の駅いちかわ~高谷JCT付近も走行してきましたので、後日改めてレポートしようと思います。

幕張からも利便性が大きく向上

幕張の地域からは、東関東自動車道(湾岸習志野IC)や京葉道路(幕張IC)からそれぞれ都心方面に向かい、両道路とも新設された「高谷JCT」「京葉JCT」から外環道に乗ることで、都内を経由せずに埼玉方面や上越・東北・常磐・方面に行くことが可能となります。また、渋滞時などに経路の選択も複数出来るようになります。所要時間も大幅に短縮され、幕張周辺からの利便性も大きく向上するものと思われます。